ナタリー号

ナタリー

1937年建造のナタリー号は、エンジン付帆船としては世界でも稀な大きさを誇り、また英国風クラシックスタイルのその姿の華麗さから欧米各地に多くのファンを持つ存在でした。地中海での洋上の社交場として親しまれたナタリー号は縁あって1971年にこの広島廿日市の地を第二のふる里とし、今日まで地域のシンボルとして愛されてまいりました。しかし、誕生から60有余年、ナタリー号も老朽化の宿命から逃れることは出来ず、惜しまれながらも1998年に解体の時を迎えることとなりました。
当時広島のみならず、ナタリー号を愛した人は多く、その記憶を将来に渡って留めることを願い、船の一部を使ったメモリアルアートとしてこの地にナタリー号の名を刻む事となりました。こうして生まれ変わったナタリー号が再び地域に愛される存在となり続けることを願ってやみません。